1999年。
私が人生で最も愛するゲームが発売されました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
媒体はPS1、発売元はスクウェア(現在のスクウェア・エニックス)でした。
聖剣伝説シリーズとしては4作目となるのですが、それまでの聖剣伝説シリーズとはあまりにもかけ離れていたため、賛否の分かれた作品です。
何をしてもいい。何をしなくてもいい。
全てはプレイヤーの自由。
3本のメインストーリーと散りばめられたサブストーリー。
マルチエンディングではありませんが、メインストーリーのうち1つでもクリアすれば、他は何もしなくともエンディングへたどり着けてしまいます。
逆に、全てのストーリーを回収することも、いくつかあるやりこみ要素を100時間以上ひたすらに続けることも可能です。
絵本のような、美しく儚さすら感じる世界。
ふざけているような、哲学的なような、心を揺らす言葉の数々。
善も、悪も、正解も、過ちも、自由も、愛も、決してひとつではない。
だからきっと、プレイヤーの数だけ答えがあり、解釈がある。
私はこのゲームを、プレイする哲学書だと思っています。
プレイする度、響く言葉が違う。自分なりの解釈が違う。
最も多感な時期に何度も何度もプレイしたこのゲームは恐らく、私の人格形成に決して少なくない影響を与えたのではないかと思います。
そして発売から20年以上。
時折思い出したように、何度も何度もプレイしました。
このゲームに関しては語り始めるとキリがありません。
ですので、エンディングテーマであり、このゲームのメインテーマである1曲をご紹介したいと思います。
Song of Mana
作詞・作曲 下村 陽子
スウェーデン語で歌われる美しい歌。
Legend of Mana の世界観を見事に表している曲だと思います。
作詞作曲はこのゲームの全ての音楽を手掛けている下村陽子さん。
歌っていらっしゃるのはスウェーデンの歌手、アニカ・リュングベルグさん。
ちなみに、こちらの動画でつけてくださっているのは、当時発売されたアルティマニアに掲載されていた訳(意訳)です。
ただひたすらに懐かしく、美しい。
もしご興味があればこちらもどうぞ。
公式から出ているプロモーションです。
聖剣伝説シリーズ発売30周年。
何と今年の6月にHDリマスター版として発売されることが決まったのです。
リメイクではなくHDリマスタ―なのが嬉しい。
下手にいじられていたら・・・きっと、同じようには愛せないでしょうから。
HDリマスター版『聖剣伝説 Legend of Mana』プロモーショントレーラー
分かる人には分かる、最初のひと言。
私はこれで泣きそうになりました。